遠くで声が聞こえるのですが、何を言ってるかわかりません。
意識朦朧(もうろう)とは、こんな感じなのかもしれませんね。
手術室でベッドに移されたようで、なんとなく振動を感じながら運ばれた
気がします。
ここで先生に声かけられ、現実世界へ。
「無事、手術が終わったよ」
この言葉を理解するまで、だいぶ時間がかかりました。
理由は、胸の痛みがひどかったから。
何もしなくても痛い、何をしても痛い。
激痛以外の言葉が浮かびません。
その後家族と面会できましたが、あまりの痛さで会話もままなりません。
時間を聞くと、もう15時。
おおよそ5時間の手術。
ここでやっと、「手術が無事終わったんだ!」と理解できました。
ですが、そこからが更なる痛みの始まりでした。
なんとか体勢を変えて痛みを回避しようとようとするのですが、痛くて動く事が出来ません。
むしろ、刺激を与えると悲鳴が出そうです。
その悲鳴で更に悲鳴を出しかねません。
こういう状態を「ドツボにはまる」と言うのかもしれません。
麻酔が覚めてくるにつれ、痛みが増してきました。
結局、痛みの原因はドレーン。
↓
この管に刺激された痛みのようでしたが、それに気づいたのはだいぶ後でした。
そんなことにも気づかず、何時間もベットの上で1人でもがいていました。
しばらくすると、今度はタンがからんできます。
自分では痛みのため、出す事が出来ません。
ちょっとでも力を入れると、即激痛です。
苦しくなって、看護師さんにバキュームで吸ってもらいます。
「スゲー、こんなモノまであるんだ」が正直な感想でした。
この時点で21時。
痛みで眠ることも出来ず、ただ耐えるだけ。
結局、そのまま朝へ。
痛み止めの点滴、注射、座薬と間隔を開けて使用しましたが、
全く効きませんでした。
ここまで痛くなると効き目がないようです・・・。
朝日は見えませんが、鳥の鳴き声と熱いコーヒーがあれば徹夜明けを実感できたかもしれません。
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